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アニメガタリズ

WWW.WORKING!!とWORKING!!

少し早いですが論争部AdventCalendar7日目の記事となります。一週間です。

カードの話はわからないのでアニメについて書きます。

 

 3期まで放送を続けたファミレスを舞台にした作品『WORKING!!』(以下アニメ版、本家)、なかなかファンの多いアニメであるが、それの元となったと言われている『WWW.WORKING』(以下web版)が今クール放送されている。

 この作品、絶賛している人とそうでない人がいる。まずアニメ評価サイトのレビューを見てみよう。今回はおすすめアニメ動画を感想評価/人気でランキング【あにこれβ】を参照する。

『WWW.WORKING!!

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WORKING!!

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結果を見ると一目瞭然であるが、圧倒的に本家の方が評価が高い。「まだ放送中で評価が確定していない」「近年のアニメは低評価とされるものが多い」ということを考慮しても埋まらない差ではないだろうか。

 さて、どうしてこのような差が生まれたのか。上記のサイトの評価項目である評価を決める5つの要素について比較していきたい。

 まず「作画」と「声優」。これらはあまり違いがないのではないだろうか。共にA-1picture制作であるため過度な作画崩壊はないと考えられるし、そこまで激しい動きが要求されるアニメではない(言ってしまえばキャラがかわいければよい)。さらに声優のweb版も中村悠一戸松遥日笠陽子等売れている声優が出演しているためこの点でも本家に劣っているとは考えにくい。

 「音楽」に関してもこの手の(ギャグ)アニメでは作中BGMはあまり大きな影響は与えないと思われるし、OPとEDは多少本家に劣るがこれも作品の評価を大きく変えるかといえばそうではない項目だろう。そうなると残ってくるのは「物語」と「キャラ」である。

  多くの作品で評価に最も関わる部分、それは「物語」と「キャラ」だろう。ここで際が生まれれば当然全く違った評価になる。まず「物語」について考えていきたい。私の中では以下のような違いが挙げられた。

 

1.「働いている描写がweb版の方が少ない。そもそもまともに客が来ているのか怪しい。」

2.「web版には幽霊(?)が存在する」

3.「web版では現時点までで早くも2組のカップルが成立。早い、とても早い。また付き合う理由も互いに恋愛感情があるから、というわけではない。一方でアニメ版では付き合うまでに3クールかけており互いに好意を持った状態で交際に至っている。」

 

である。さて、ここで考えてほしいのがこの2作品の核は何なのかということである。この作者である高津カリノは仕事×恋愛をテーマにしたコメディ作品を描いている漫画家だと私は解釈しており、これ以外にもそのような漫画を描いている。(EX:サーバント×サービス)従って、この作品の中心は仕事×恋愛であり、この部分の違いこそが高津カリノ作品間の違いになる。その視点から行くと、web版の方は「仕事をしていない」「恋愛が雑」という点で本家に劣ってしまっているのではないかと考えられるのだ。昔は「ワグナリアで働きてぇ」というオタクが多く見受けられた。しかし今現在、そんなオタクは確認されていない。

 次回、キャラ編-ワグナリアの従業員-、デュエルスタンバイッ